2008/05/19

台風4号接近中

台風4号が近づいてきていますね。
富士山のある甲信越地方の各気象台が大雨に備える事を薦めています。
地球温暖化への警鐘が鳴らされ始めてから、ここ山中湖でも降水量(降雪量)が増えているように思います。
ほぼ全村にわたり、宝永の大噴火によって降り積もった細かい軽石状の土壌であるため、ほとんどの雨が地中に浸透するため、水害はあまりありません。
そう、富士山麓には殆ど川がありません。芝川・猪頭湧水群などから流れ出る物と山中湖から流れ出る桂川くらいしかないんです。
雨や雪は富士山の山体がすべて飲み込んで、80~120年の歳月をかけて磨かれ、バナジウムなどの有効成分を含んだ水として麓に湧き出します。

先週末は満室のお客様と祖母の葬儀の準備催行で体力も限界を超える過酷な数日間でした。
そんな中で、2歳半になる息子にとっても貴重な経験をさせる事ができました。
病院から戻った祖母の亡骸を目の前にした息子は「おっきいバアバ、寝んねしてる。バアバおっきして!」と、いつも通り床の中の祖母に声を掛けていました。「おっきいバアバはね、もうおっきしないんだよ。お星様になったんだ」 そう言って聞かせると起すのをやめました。2歳半の子供に人の死が理解できたのかは定かではありませんが、何かを感じとったのは事実です。 冷たくなった祖母の顔をやさしくなで「バアバお星様になった」などと呟いたり、線香が絶えそうになると「バアバのナムナムなくなるよ」などと言ってみたり・・・。
祖母の住む地域は山梨県でも古くからある林業を中心とした地域で、古い習慣も多く残る地域です。
本葬が済むまで荼毘に付す事はしません。息子にも通夜から本葬までのすべての儀式に参加をさせ、骨を拾う所まで全て見せました。
幼いながらに、人の死に伴う悲しみや命の尊厳という事を肌で感じてくれたのではないかと思っています。
忌中払いまでの儀式を終え自宅奥座敷の仏壇へ戻った祖母を前に、日本中から集まった濃い親戚が慰労の膳を囲む中、滅多に集う事のないひ孫達が楽しそうに駆け回る姿と声が祖母の霊を慰めているように思えました。

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