今年も沢山の実をつけました。
バードウォッチャーの憧れの鳥として親しまれている「レンジャク・連雀」がこの黄色い実を食べに飛来します。
山中湖はその姿がよく見られる事でとても有名です。
この鳥はシベリアや中国北部で繁殖して、日本の沖縄以北で越冬する渡り鳥です。
レンジャクは3種いて、ヒレンジャクは学名Bombycilla japonica、キレンジャクは学名Bombycilla garrulus、ヒメレンジャクは学名Bombycilla cedrorum。
学名を見て判るように、日本ではヒレンジャクが多く見られます。
キレンジャクは山中湖でも珍しく、カメラマン達の垂涎の的となっています。
(レンジャクに関する学名記述及び個体画像はWikipediaより転載)
下の写真を見ていただくと「あっ!そうそう!これ何だろうって思ってたっ!」という方も多いのでは?
大きな木の枝に団子が刺さっているように見える球体の部分、これがヤドリギです。
ヤドリギは他の植物の枝に着生して(正確には半寄生植物)いる植物です。
上記のレンジャクなどの鳥が食べた実が糞となり、枝に絡みつく事ができた種子だけが発芽します。
その糞は、未消化の種子が粘性の高い粘液で数珠状に連なって排泄されて、枝に絡みやすくなっています。 飛来する時期には枝に絡まった糞が風に揺れる光景が見られます。
ここまで着生していると、基の木が枯れるのではという心配も出てきますが、その必要は無いようです。
ヤドリギは成長に必要な土からの養分を基の木からしか摂取できないため、基の木が枯れるほど繁殖はしないのだそうです。
ただ、基の木の生長は著しく阻害するようです。
今月いっぱいでダイヤモンド富士が見れなくなるのですが、次はレンジャク。
当分の間、湖畔はたくさんのカメラマン達で賑わいます。
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