2009/02/24

2月23日は223フジサンの日

今日は富士山の日。
しかし残念ながら天気は雨…。1度も富士山は顔を出してくれませんでした。
しかたないので既出ですが2枚のベッピンさんをUPします。

ところで「富士山憲章」ってご存知ですか?
山梨県と静岡県が 富士山を国民の財産として、世界に誇る日本のシンボルとして、後世に引き継いでいくことを目的として制定した憲章です。
全国的にはまだあまり周知されていないような気がしますが、11年前に発表した憲章は下記の通りです。
富士山を世界遺産に! のキャッチフレーズはお聞きになった事があるかと存じますが、その機運が高まり始めた頃、山梨と静岡の連帯関係が良くなり始め、現在では「富士山を文化遺産に!」と、少しフレーズが変わったものの、両県の多くの団体によって林道の清掃整備、登山道のし尿問題、マイカー規制などなど、様々な取り組みがなされています。

こうして、遠くから見る富士山は今も昔も美しい姿ですが、飛行機から見ると、森林を切り開いて不自然に並ぶゴルフ場や縦横無尽に張り巡らされた林道、大きなリゾートマンションや遊園地…。
近代になって急速に開発されてきた富士山麓をある程度元の状態に戻さなければ【遺産】には認定されないのだそうです。

昔から人の暮らしと密接に関係してきた富士山。
昔ながらのかかわりを大切にして先人達が守ってきた方法を出来る限り継承して行く事が大切だと思います。

富士山憲章

富士山は、その雄大さ、気高さにより、古くから人々に深い感銘を与え、「心のふるさと」として親しまれ、愛されてきた山です。 富士山は、多様な自然の豊かさとともに、原生林をはじめ貴重な動植物の分布など、学術的にも高い価値を持っています。 富士山は、私たちにとって、美しい景観や豊富な地下水などの恵みをもたらしています。この恵みは、特色ある地域社会を形成し、潤いに満ちた文化を育んできました。 しかし、自然に対する過度の利用や社会経済活動などの人々の営みは、富士山の自然環境に様々な影響を及ぼしています。富士山の貴重な自然は、一度壊れると復元することは非常に困難です。 富士山は、自然、景観、歴史・文化のどれひとつをとっても、人間社会を写し出す鏡であり、富士山と人との共生は、私たちの最も重要な課題です。 私たちは、今を生きる人々だけでなく、未来の子供たちのため、その自然環境の保全に取り組んでいきます。 今こそ、私たちは、富士山を愛する多くの人々の思いを結集し、保護と適正な利用のもとに、富士山を国民の財産として、世界に誇る日本のシンボルとして、後世に引き継いでいくことを決意します。 よって、山梨・静岡両県は、ここに富士山憲章を定めます。

1・富士山の自然を学び、親しみ、豊かな恵みに感謝しよう。
1・富士山の美しい自然を大切に守り、豊かな文化を育もう。
1・富士山の自然環境への負荷を減らし、人との共生を図ろう。
1・富士山の環境保全のために、一人ひとりが積極的に行動しよう。
1・富士山の自然、景観、歴史・文化を後世に末長く継承しよう。
平成10年11月18日
山梨県・静岡県

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